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最後のSONY製品

オーディオでちょっと思い出したので…

昔はSONY製品好きで、何かと買っていました。Walkmanシリーズはもちろん、MD関連とかグラストロンとか。VAIOも使ってたな~
SONY「だから」買ってみるか、みたいな所もありました。そしてこの製品。
MDR-DS5100
ホームシアターとかワイヤレスヘッドフォンなんてのが盛り上がった頃の高機能機種として出てきた製品です。気になってやっぱり入手してみました。

ところが

とりあえず光ケーブルでCDをつないでみたところ、アタックの入るところやsやthなどの摩擦音が入るとAGC(自動ゲイン調整)が強烈に入り、音量がばたばたしてとても聴いてて気持ち悪い製品でした。AGCが効くとサッと音量が下がり、数秒かけてゆっくり上がるというのを繰り返します。
これ現象をSONYのサービスに質問したところ「最近のCDは音量を高めに録音しているのでそういった現象が出る」という回答。「ダイナミックレンジと録音レベルは違う話なのでは?また、CD初期の1985年頃の頃の録音でも出るので時期は関係ないのでは?」と返したら「すぐに対策品を送るので元の本体を送り返して欲しい」と来ました。こちらから送り返す前に「対策品」が到着します。
到着した「対策品」にはアッテネータースイッチが付いていて、D/A変換後のレベルを下げるという物でした。結果再生側の音量を上げることになり、ヒスノイズが酷いことになります。

これは色々な意味で残念でした。
・まずは適当な対応(録音レベルの話)で反応を見る
・納得すればそれまで
・食い下がってきた人には素直に「対策品」を送る
というマニュアルができていたと考えられます。
私が購入したのはほぼ製品発売直後だったので、「対策品」は最初から用意されていたと考えるのが自然です。リアパネルのプリント自体はシールでしたが、綺麗に穴は空いてるし、アッテネーターのスイッチは基板に付いてて、パターンも引かれてます。手半田でリワークした跡はあり、アッテネータを有効にする作業を行ったのが「対策品」のようです。
つまり最初からこの製品はダメだとわかっており、クレームが来た顧客向けに回答と「対策品」を用意しておき、製品発売に踏み込んだ、と想像されます。

ダメだとわかった時点で製品化を見送れなかったのか、ユーザはこの程度か、好きだっただけに結構ショックで(今でも覚えてるぐらいですしw)、これ以降SONYの製品に興味が無くなってしまいます。嫌いになるならまだ救いがあったんでしょうが、好き・嫌いとは真逆の感情、無関心、になってしまったわけです。

PlayStationとかSONYの製品を持ってないわけではありません。けど、SONY「だから」買った、のはこの製品が最後となってしまいました。ちょっとしか使いませんでしたが、なんか捨てられず、15年目になった今も手元にあります。

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